pure love

「水沢くんがそれでもいいのなら、そのつもりだけど……」

「じゃぁ、聞いてきなよ！」


繭花は若菜の背中を押して陸くん達の所へ向かわす。


「若菜、ちょっと待ってよ」


陸くん達の所へ行く若菜を止めようとしたけど、繭花に腕を掴まれ、若菜を止める事が出来なかった。


私は、渉くんと一緒にいると緊張してしまう。


だから、二人きりになる事を避けてはいたけど。


でも、好きな人と一緒にいたいっていう気持ちだってある。


だけど、若菜は本当に大丈夫なの？


私の心配をよそに、若菜が渉くんと陸くんに話をしに行く。


結果、私は渉くんと二人で勉強する事になってしまった。