pure love

「ごめん……」

「苦手な教科、何?」

「えぇっとぉ……、全部?」


私は、音楽や家庭科や美術ならまだ出来るのだが、5教科すべて苦手。


まぁ、赤点まではいかないけど。


「マジで?じゃぁ……、どれが1番苦手?」

「英語……」


私は小さくなりながら答える。


渉くん、呆れてるよね。

どれも苦手だなんて。

こんなバカな子。

嫌だよね……


「じゃぁ、英語から始めるよ?」


私は英語から教えて貰う事になった。


渉くんのそばで、ただでさえドキドキしているのに、渉くんの発音がすごく綺麗で、私の心臓はもっとドキドキしていた。


そして、その日以来、勉強会を五人でするようになった。