pure love

「だって、わかんねーんだもーん」


渉くんの言葉に、陸くんは開き直っているけど。


「それに、勉強教えるなら、胡桃がいい」


開き直っている陸くんを無視して、渉くんはそう言ってにこっと私を見る。


えぇぇ!!


渉くんの言葉と笑顔に私は真っ赤になり、また固まってしまう。


そりゃ、嬉しいよ?

渉くんと一緒に居たいとは思っているもん。

勉強は嫌だけど。

だけど、まだ、渉くんと一緒にいると、嬉しい気持ちより緊張の方が勝ってしまう。


繭花は“ほらね”という表情で私を見る。