「俺ら付き合う事なったから」


すると、そう言いながら渉くんは私の肩を抱き寄せる。


「って事で、陸。胡桃は俺のだから手ぇ出すんじゃねぇぞ」


その一言で、私の顔はさらに赤くなる。


「はじめから、お前らの間に入る気なんてないよ!それより、よかったな、渉」


そう言いながら、陸くんは笑顔で渉くんの肩に手を置く。


自分に自信がない私


でも……


私の事を本気で心配してくれる親友。


私の事を大事にしてくれる大切な人。


私にはこんな素敵な人達が周りにいる。


正直、まだまだ自分に自信は持てない。


だけど、これからは“私なんか”って言わないで、もっと自分を好きになれるように努力しよう。