「胡桃、バレンタインに手作りチョコくれただろ?だからさ……、母親に教えてもらいながら作ってみた」
渉くんの声はだんだん小さくなっていく。
最近、ホワイトデーにお菓子を作ってお返しをするって男の子が増えてきているらしい。
「渉くんって、もしかしてこういうの苦手?」
私は少しおかしな形をした花型のクッキーを見ながら聞く。
「うるさいな……。型でくり抜いたけど、上手く出来なかったんだよ!!」
そう言いながら、渉くんは真っ赤な顔をしていた。
「あははっ!渉くん、可愛いっ!!」
そう言って、私はクッキーをパクッと食べた。
「あっ、おいしい!ありがとう!!」
運動神経も良く、頭もいい
そして、性格も優しい。
高校の頃から
“何をさせても完璧”
そう言われてきた渉くん。
だけど、私だけが知る渉くんの苦手な事。
それが、すごく嬉しかった。
これからも、ずっと一緒にいて、渉くんの新たな一面を見ていきたいな――…
【End】
渉くんの声はだんだん小さくなっていく。
最近、ホワイトデーにお菓子を作ってお返しをするって男の子が増えてきているらしい。
「渉くんって、もしかしてこういうの苦手?」
私は少しおかしな形をした花型のクッキーを見ながら聞く。
「うるさいな……。型でくり抜いたけど、上手く出来なかったんだよ!!」
そう言いながら、渉くんは真っ赤な顔をしていた。
「あははっ!渉くん、可愛いっ!!」
そう言って、私はクッキーをパクッと食べた。
「あっ、おいしい!ありがとう!!」
運動神経も良く、頭もいい
そして、性格も優しい。
高校の頃から
“何をさせても完璧”
そう言われてきた渉くん。
だけど、私だけが知る渉くんの苦手な事。
それが、すごく嬉しかった。
これからも、ずっと一緒にいて、渉くんの新たな一面を見ていきたいな――…
【End】

