pure love

「ねっ!何から乗る?」


遊園地に着き、園内マップを片手に持ち、もう片方の手で渉くんの腕を引っ張る。


「胡桃、落ち着けよ」


渉くんは、あははっ、と笑いながら


「胡桃が乗りたいのからでいいよ」


と、優しい目をして私を見ている。


「うーん……」


私は、じぃーと園内マップを見て


「やっぱ、ジェットコースターでしょっ!!」


私は早く乗りたくて、渉くんの返事を聞く前に、もうジェットコースターの乗り場に向かおうとしていた。


そして、並んでいる時。


「楽しみだね!」


私がルンルンな感じで言うと


「胡桃、子供みたい」


笑いながら、渉くんは私の頭をぐしゃってした。


「子供じゃないもんっ!!」


私が頬っぺたを膨らませ、拗ねると


「やっぱり子供だっ」


渉くんは、大きな声で笑っていた。