放課後――…


「胡桃、一緒に帰ろう」

「……うん」


照れながら、返事をする胡桃。


俺は胡桃と手を繋ぎ、帰る。


本当に俺、かなり幸せだ!!

ずっと想い続けていた人と、気持ちが通じ合えるなんて。


「なぁ、胡桃。キスしていい?」


そう聞くと、恥ずかしそうに顔を赤くする胡桃。


か、可愛い……


胡桃のこんな表情を見ると、もっといじめたくなる。


俺は胡桃の返事を聞かずにキスをする。


もし「ダメ」だと言われても、キスするけどな。


まぁ、本気で嫌がられたら、そこは我慢するけど……


「えっ……。私、まだ返事してないのに……」


胡桃は顔を赤くしながら俺を見つめる。


だから、そんな表情されたら、ますますイジメたくなるんだって。


でも、今日はこれ以上は止めておこう。


この先、たくさん時間はある。


ゆっくり、俺らのスピードで進んで行こうな。


絶対、離さないよ――…



【End】