恥ずかしがってうまく説明できていない胡桃の代わりに


「俺ら付き合う事なったから」


そう言って、俺は胡桃の肩を抱き寄せる。


「って事で、陸。胡桃は俺のだから手ぇ出すんじゃねぇぞ」


陸はそんなヤツじゃない事はわかっているのだけど。


“胡桃は俺のだ”


そう言いたくて、俺は宣言する。


「始めから、お前らの間に入る気なんてないよ!それより、よかったな、渉」


陸は笑顔で俺の肩に手を置く。


ありがとう、陸……


そんな言葉、恥ずかしくて声には出せないけど、俺は心の中そう思った――…