pure love

そして、このグループのリーダーである小林を睨みながら


「コイツに、手ぇ出してみろ。ただじゃおかねぇからな」


すると、


「……っ!!なんで、その子だけ?何で、その子だけ構うの?どうして私はダメなの?その子なんかより私の方が可愛いのに!」


小林は声を荒らげる。


はぁぁ!?

何、わけわかんねぇー事言ってんだよ!

っていうか“何で”って、そんなの決まってるだろ。

答えは一つしかない。


俺が小林の言葉にムカついていると、胡桃が俺の腕の中で、震えながら泣いてるのがわかった。


そんな胡桃を俺はさっきよりも強く抱きしめる。


「俺が好きだからいいんだよ!とにかく、コイツには手を出すな!!」


俺はさっきよりも強い口調で言う。


すると、小林達の表情が変わり、そのまま走り去って行った。