pure love

泣かれても、困るんだけど。


だって、俺が好きなのは胡桃。


一緒に居たいと思うのは胡桃だけなんだから。


それ以外言う事がない俺は黙る。


すると、その女の子は泣きながら走り去る。


人から好かれる事は嬉しいけど……


胡桃じゃなきゃダメなんだ。


俺が告白されている間。


俺は胡桃に大変な事が起こっているなんて思いもしなかった――…





勝ち進んだ俺のクラスは午後も試合がある。


昼休みも終わり、体育館に戻ると


「渉!お前、どこに行ってたんだよ!」


陸が焦った様子で近付いてくる。


「1年の子に呼び出されてた。って、どうかしたのか?」

「胡桃ちゃんがお前の取り巻きの小林らに、絡まれてたんだよ!たまたま俺が近くにいたから、よかったけどさ……。あのままだったら、胡桃ちゃんヤバかったぞ」


“小林”というのは、1年の時、同じクラスでいつも俺らに寄って来ていたヤツ。


2年になり、クラスが離れても、よく話し掛けられていた。


まぁ、俺が返事をする事は、ほとんどないけど。