pure love

次の日――…


「席替えするぞー。順番にくじを引いていけ」


担任が席替えをすると言い出した。


順番にくじを引いていく。


引いた番号を見て、書いてある番号の席に移動した。


俺の席の隣は……


「春川さん、よろしくね」


俺の事を覚えていないみたいだから、胡桃の事を苗字で呼んでみる。


「えっ、あっ……。こちらこそ、よろしくね!」


胡桃は慌てながら、俺を見て返事をする。


マジ、可愛い……


そんなあたふたする胡桃の態度一つでも、可愛いと思う俺って……

重症?


胡桃から目が離せないでいると、その間、胡桃は友達二人から、からかわれていた。


「っていうか、若菜も繭花も前の席なんだ」


胡桃はさらっと話を変えていた。


俺の事、完璧に忘れているよな。

やっぱり、ショックだ。


そんな事を思いながら、胡桃をじっと見つめる。