高校に着いた俺達は、まず受付へ行き、クラスを聞く。


そして、入学式が行われるホールへ向かおうとした。


えっ?マジで!?


ふと視線を向けた先には……


初恋の相手、春川胡桃が居た。


だけど、胡桃は俺の事なんて全く気付いていない。


そうだよな……

この人数だし、気が付くわけないよな。

っていうか、それ以前に、俺の事なんて覚えてないかもしれないし……


胡桃とは、幼稚園の時に通っていたスイミングスクールで出会った。


そして、俺は胡桃に一目惚れをした。


それからの俺は、胡桃と仲良くなろうと、幼稚園児なりに沢山話し掛けていた。


だけど胡桃は、途中でスイミングスクールを辞めてしまった。


あの時、すごくショックだった事を覚えている。


でも、あれからずっと……


胡桃がスイミングスクールを辞めてからも、俺は胡桃の事がずっと好きだった。


胡桃の事を忘れた事は一度もない。


そう、今も想いは変わらない――…