pure love

「『私なんか』って胡桃よく言うけど、胡桃は可愛いよ」


繭花はにこっと笑いながら言う。


そんなことない、って言おうとしたら、若菜まで「うん、うん」って頷いているし。


そんな事を言ってくれるのは二人だけだよ。


「ありがとう!!二人とも大好き!!」


私は繭花と若菜に抱き着いた。


「さっ、若菜行くよ。次、バレーの決勝だし」

「胡桃、応援よろしくね!」


私の出たバスケは、お昼前に負けちゃったけど、バレーは決勝まで残っている。


「うん、頑張ってね!」


二人は、先に体育館へパタパタッと走って行った。