「今日の胡桃は素直だな」


フッと笑い、渉くんのゆっくりと顔が近付いてくる。


私が目を閉じると、渉くんは私の唇に触れる。


それは、触れるだけの軽いキス。


そのキスに、渉くんの私への気持ちがたくさん詰まっているような気がした。


私は今日1日。


渉くんが私の事を考えてくれているという事がわかって、すごく嬉しかった。


不安な気持ちも、少しずつではあるが、無くなっていく。