pure love

「キャンプファイヤー、始まったみたいだよ?」


私はすごく恥ずかしかったから、そう言ってこの状況をなんとかしようとする。


「あぁ、そうだな」


渉くんは私を抱きしめている腕の力を緩める、私の手を引っ張り窓際に行く。


手を繋いだまま、窓からグラウンドで行われているキャンプファイヤーを見ている私達。


「学園祭、終わっちゃったね」


明日からはまた勉強の日々。


まぁ、学園祭は木金土日で行われた為、明日の月曜日は代休。


だから明日は、


今年もクラスのみんなで打ち上げする事になっている。


窓からグラウンドを見ていると、渉くんは私を後ろからまたぎゅっと抱きしめる。