pure love

「ううん。こうやって一緒にいられるだけ嬉しいよ」


当番中、一緒の空間にはいるが、二人でゆっくり過ごすなんて出来ない。


学園祭を一緒に見て回れないのは残念だけど、こうやって、ゆっくり二人きりで過ごせる時間があるだけでも嬉しく思う。


「せっかくクラスのヤツらに頼んだのに……」


渉くんは拗ねたようにボソッと呟く。


えっ?


「渉くんが頼んだの?私、みんなが気を使ってくれたんだと思ってた」


渉くんが頼んでくれたんだ。


そんな渉くんの気持ちが嬉しい。


まだ自分に自信はない。


でも、こうやって渉くん私のこと考えてくれているっていう事が、すごく嬉しいんだ。