pure love

「胡桃。その心配だったら大丈夫だよ？」


渉くんは私の耳元で優しく囁く。


耳元で囁かれた私はドキドキで涙も止まる。


「だって俺……、胡桃以外考えられないから。胡桃以外、好きになるなんてありえないよ」


渉くんは私の肩に顔を埋め、呟く。


「そんなのわかんないじゃん……」


私は渉くんの言葉はすごく嬉しかったのだけど。


小林さん達に、ずっと“釣り合わない”って言われ続けていたから、その言葉を素直に受け取る事が出来ないでいた。


「綺麗な人いっぱい、いるんだよ？渉くんだって……私なんかより、綺麗な人がいいって思うよ」


自分でそう言っておきながら、私はまた涙が出てくる。