pure love

「私……、こんなだから、渉くんがその人達の所へ行ったらどうしようって思って……。同じ大学行って目の前で囲まれている姿を見るのも嫌だけど。私の気付かない間に他の女の人の所へ行っちゃったらって……」


私は話しているうちに涙が溢れ出してくる。


「胡桃、こっちに来て」


渉くんは自分の太ももを叩いて、そして、私を引き寄せ、渉くんの膝の上に座らせた。


「えっ……、重いよ」

「大丈夫だよ。だってこうすると、胡桃を抱きしめられるだろ?」


そう言って、渉くんは私を後ろからぎゅっと抱きしめる。


私は渉くんに抱きしめられ、顔が真っ赤になる。