pure love

「でもな?うちの大学より女子大の方が惹かれてるんだろう?なら、そっちの方がいいんじゃねぇの?」

「うん……。そうなんだけどね……」


私は俯きながら返事をする。


やっぱり渉くんもそう言うよね。


わかっているのだけど……


不安なの。


「胡桃、他にも言いたい事あるなら言って?」


渉くんは私の手を握りながら、優しく聞いてくれる。


「あのね……。大学に行ったら……、今以上に綺麗な女の人がいっぱいいるだろうな、って。渉くんの周りにいっぱい綺麗な人が寄ってくるだろうな、って……」


私は俯いたまま話し出した。