pure love

「ねぇ、胡桃ちゃん。大学決めた?」


3年の私達。


やっぱりこの時期は自然と進路の話になる。


「うーん……。まだ迷ってるんだ。……陸くんはどこの大学受けるの?」

「俺はうちの大学を受けるよ。渉も一緒だろ?まぁ、学部は違うけどな。でもさ、本当は若菜ちゃんも一緒の大学に行けたらいいな、なんて思っていたんだけどなー」


えっ?


私の考えている事と同じ事を陸くんが言ったから、私は驚いた。


「でも、若菜ちゃんは服飾の専門学校に行くだろ?やりたい事をやる為には、その方が良いってわかってるんだけどな……」


陸くんは、ははっと笑いながら続ける。