pure love

高校最後の学園祭。


クラスのみんなは、浮かれているが、現実は


“受験生”


配られた、進路調査の紙の締め切りは学園祭が終わってすぐ。


そう、だから浮かれてばかりはいられない。


ちなみに、私はまだ迷っている。


どの大学を受験するか。


「ねぇ……。渉くんってどこの大学を受けるの?」


弁護士になりたい渉くんは、法学部を目指している事は知っている。


でも、どこの大学かは聞いていなかった。


「このまま内部進学するよ。うちの大学、すごい先生いるみたいだから」


渉くんは、すごく目を輝かせてそう言った。


「そうなんだ……」


渉くんは、うちの大学を受けるんだ。