pure love

そんな小林さんに


「たとえ、胡桃と一緒に出掛けられなくなったとしても、お前らと出掛ける気ないし」


渉くんはそう言ってくれた。


私は嬉しくなったけど


「あんたのせいで、プレゼントすら受け取ってもらえなかったんだから。何でもいいから、早く言いなよ」


私の後ろでから、あの時の女の子が小声で、だけどきつい口調で言う。


私と若菜が何も言えずに俯いていると


「ねぇ、この二人に何言ったの?」


陸くんが冷たく言い放った。