pure love

「あんた達どこ行ってたのよ!心配したんだからね!!」


私達に気付いた繭花はキレ気味に言う。


「ごめんね」


そして、私は若菜は顔を見合わせ、大きく息を吸う。


「あっ、あの……。今日の事なんだけど……。私と若菜、繭花の三人で出掛けてもいいかな?」


私は若菜の手をぎゅっと握る。


こう言うのが精一杯。


いきなりそんな事を言われた繭花は


「えっ?」


驚いている。


そうだよね……


3日目が自由行動ってわかった時から、“渉くんと二人で出掛けたい”って言っていたのだから。


そりゃ、びっくりするよね。