pure love

「胡桃は気にするな。俺のせいなんだから……。お昼ご飯、食べれるか?」


渉くんにそう言われ、机の上にある時計を見ると、13時を回っていた。


「うん、食べれるよ」


頭はボーッとするけど、食欲はある。


私がそう答えると、渉くんは食堂へ行って、寮母さんに頼んでお粥を作って貰ってきてくれた。


私はそれを部屋で食べる。


お粥を食べ終えると


「俺、そばにいるから。ゆっくり寝ろよ」


そう言いながら、渉くんは優しく私の頭を撫でる。


それに安心して私は、そのまま瞼を閉じる。


渉くん、ごめんね。


私が勝手に不安になったせいで、風邪を引いて、余計な心配掛けてしまった。


私の心がもっと、強かったら……


こんな事で不安にならなかったのかな?