pure love

「ねぇ、本当に何もなかったの?っていうか、胡桃。さっきよりも、顔、赤くなってきてるよ?」


そういえば、なんかボーッとしてきたかも……


若菜は私のおでこに手を当てる。


「ちょっと、胡桃!熱あるじゃん!!部屋戻ろう。ごめん、橘くん手伝って」

「あぁ」


若菜と橘くんは私の腕を掴み、立たせようとする。


「大丈夫だよ?」


そう言いながら私は一人で立とうとする。


あっ……


その瞬間、私は足元がふらついた。


「あっ、おいっ!……っ、危ねぇなぁ。何が大丈夫だよ」


そう言いながら、橘くんは倒れそうになった私を支える。


「ごめん」


結局、私は橘くんに支えてられながら、部屋に戻る。