pure love

渉くんは後ろからそっと私を抱きしめる。


それが嬉しくて、私は渉くんの腕をぎゅっと掴んだ。


しばらくすると、渉くんの腕の力が緩くなる。


そして、渉くんの腕が離れた瞬間。


チャリン――…


私の胸元にハートのトップが付いたネックレスが。


えっ?


驚いた私は顔を渉くんの方に向ける。


「クリスマスプレゼント」


驚いている私に、渉くんは笑顔でそう言うと


チュッ――…


私のおでこにキスをした。


そんな不意打ちのキスに、私の顔は真っ赤になる。


でも、嬉しい……