わたしとあなたのありのまま ‥2‥



「へぇ、新しい彼女?」

 言って私の全身に視線を走らせる。
 酷く不快だった。

「先輩たちには関係ないっすよね?
 じゃっ」

 おどけたように笑って言い、踵を返しながら私の肩を巻き込むように抱いて、田所は再び歩き出した。


 けれど、

「待てって」

 えりか先輩の彼は、背後から田所の肩を掴んで振り向かせた。

「何すか?」

 田所が苛立った口調で言う。
 その不機嫌顔は、普段私に見せるものとは全く違って。

 もの凄く腹を立てているのだと一見しただけでわかる。
 喧嘩なんかが始まったりしたらどうしよう。
 不安と恐怖で、私の身体の熱がみるみる失われていくように感じた。