わたしとあなたのありのまま ‥2‥



 取れてしまったボタンを拾って、屋上を後にした。
 運良く二つとも見つかったことに、ホッとした。

 こんな胸元肌蹴た状態、恥ずかし過ぎるもの。
 三年生のところへ鍵返しに行けないし。

 まだ目は赤いだろうけれど、急がなくては。
 昼休み中に鍵を返したい。


 教室へ戻って、裁縫セットを常備していそうな、クラス委員の朱莉(アカリ)ちゃんに声を掛けた。


「田所くん、独占欲激しいね」

 隅っこに移動して、ボタンを付けて貰っていると、朱莉ちゃんがそう言って苦笑した。
 言っている意味がわからず首を傾げると、朱莉ちゃんは「これ」と、人差し指で私の胸の谷間(であるはずの場所)にチョンと触れた。

 見ると小さい痣のようなものが出来ていた。