わたしとあなたのありのまま ‥2‥



「これ、どうしたの?」

 思わず尋ねれば、「チカシにこっそり借りた」と悪びれることなく答え、クルリと身を翻して私に背を向け、冬以は歩き出した。

 三年の人なんか、どうやって探せって言うの?

「クラスは?
 クラスがわからないと……」

「知らない」

 冬以が振り返って、私の問いにかぶせるように答えた。
 再び足を止めた冬以は、私を不思議そうに眺める。

 何なの?


「ほのかちゃん、余裕あるね。
 苛め方、生温かったかな」

 言って、ニッと一瞬だけ微笑んで見せると、すぐにまた踵を返し、冬以の背中は遠ざかった。