わたしとあなたのありのまま ‥2‥



 今日は、屋上の入口は施錠されていなくて。
 重い扉を押し開けると、冬以は既にフェンスの中に居た。

 全てが狂言だったと一瞬で悟り、悔しくて唇を噛み締めた。


 ゆっくりと、一歩一歩踏み締めながら、こちらへ歩いてくる。

 どうしよう、怖い。
 逃げなくちゃ。

 慌てて身を翻して、出入口のドアノブに手を掛けた。

 すかさず冬以が、扉と私の間に自分の身体を滑り込ませた。
 距離を取りたくて、咄嗟にドアノブから手を離して数歩後ずさった。


「お願い、そこどいて」

 縋る思いで訴えれば、「話終わったらね」と冬以は愛想良く微笑んで見せる。

「話って何?」

 恐る恐る問えば、

「告白」

 言って、一歩踏み出して距離を縮めた。
 反射的に、私も一歩下がる。