「どうして……番号」
精いっぱい紡ぎ出した言葉。
身体が冷えていくように感じる。
先日のあの、酷く不快なやりとりが頭の中に蘇る。
『あんたの友達の彼氏と、俺が友達』
何でもないことのように答えた。
「そんな……勝手に、酷い」
『こないだ知り合ったんだけど、メアド交換するの忘れてさぁ。
お前、知らない?』
言っていることがさっぱりわからない。
まるで異国語のように感じる。
眩暈が酷くなった。
『みたいな』
なんなの? なんなのこの人?
気持ち悪い。
身体がフワフワして倒れそうになり、立ち止まって廊下の壁に寄り掛かった。



