わたしとあなたのありのまま ‥2‥



「チッ、山田」

 思わず舌を鳴らしてしまった。

「秋山、お前、今舌打ちしたろ?」

 山田が不満気な顔で私を見下ろして文句を言う。

「してないよ、投げキッスだよ。
 『チュッ、山田』って言ったんだよ」

 通るはずもない言い訳をして、ニッと笑って見せた。


「ふざけんなよ。
 苦しい言い逃れしやがって。
 てかさ、お前……
 もっと田所に愛してもらえ。
 そんで、もっと痩せろ、痩せて田所に相応しいビューティガールになりなさい」

 わざとらしい真面目顔で言う。
 今の話、聞かれていたんだ、ああムカつく。

 それに――
 山田には知られたくなかったな、
 なんとなく……