わたしとあなたのありのまま ‥2‥



「田所のお蔭かな」

 綾子が意味深な笑みを浮かべた。

「どういうこと?」

 その笑みから、綾子が言いたいことは、『恋をすると女の子は綺麗になる』的な一般論では決してないのは明らかだ。

「だから、脂肪を効率良く燃焼できること、田所とやってんでしょ?」

 やっぱりだ。

「ジョギングのこと?
 そんなことする訳ないし。
 トイレ行ってくる」

 かなり無理があるけれど、すっとぼけて、その場を立ち去ろうと立ち上がった。
 クルリと身を翻せば、すぐ目の前に障害物。

 激突しそうになるも、すんでのところで立ち止まった。