「田所のお蔭かな」
綾子が意味深な笑みを浮かべた。
「どういうこと?」
その笑みから、綾子が言いたいことは、『恋をすると女の子は綺麗になる』的な一般論では決してないのは明らかだ。
「だから、脂肪を効率良く燃焼できること、田所とやってんでしょ?」
やっぱりだ。
「ジョギングのこと?
そんなことする訳ないし。
トイレ行ってくる」
かなり無理があるけれど、すっとぼけて、その場を立ち去ろうと立ち上がった。
クルリと身を翻せば、すぐ目の前に障害物。
激突しそうになるも、すんでのところで立ち止まった。
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