目の奥がジンジンする。
 瞼を伏せれば、その『ジンジン』の素がジワリと滲み出た。

「っう……」

 思わず声を漏らしてしまい、堪える為に唇を噛み締めた。

 私の肩が、ヒクッと小さく跳ねた。
 けれど、田所からも微かな振動が伝わってきて。
 もう、どちらが震えているのかわからなくなった。



 田所は優しい。
 優しくて、弱い。



 大丈夫だよ、田所。
 私があなたを守るから。
 何があっても、支え続けるから。


 だから、
 田所の傍にいさせて……