田所が私を『彼女』だと認めてくれて、有り得ないほど舞い上がったことは言うまでもない。 けれど、 ちっとも彼女っぽい扱いをしてくれない。 相変わらず、私をブタ呼ばわり。 意地悪を言ってからかっては、面白がる。 キッスどころか、手も繋いでくれない。 何故なのだ。 ――って、私に色気が無さすぎだからだろうけど。 「取りあえず、二手に分かれるか」 田所が綾子たちに向かって言う。 「え? 田所はそれでいいの?」 綾子が目を見開いて聞き返した。 今、田所、そんなびっくり発言したっけ?