わたしとあなたのありのまま ‥2‥



「わかってくれたならそれでいい」

 まだまだ言い足りない気もするけれど、それ以上に寂しくて肌寒さすら感じた。
 ああ、これで完全に終わる、そう思ったらまた泣きたくなった。

 何度こんな想いをすればいいのだ。
 もう疲れた、本当に勘弁して欲しい。



 けれど……

「わからない」

 再び田所から返って来たのはそんな言葉。

「は?」

 舌打ちする勢いで聞き返す。

 わかってくれたから謝ったんじゃないの?
 納得したからじゃないの?

 私は間違ったことは言っていない。
 田所がおかしいんだ、田所はおかしい。