わたしとあなたのありのまま ‥2‥



 それからはもう、何が何だかわからなかった。

 ただひたすらに、メチャクチャに、ガムシャラに。
 激しく殴り合う二人。



 綾子の悲鳴が響き渡った。
 けれど、他の男子たちは誰も動こうとはせず、ただ呆然と眺めている。

 私はというと。
 思考も動きも封じられてしまったように。
 まるで時が止まったかのように。

 微動だにせず、そこに立ち尽くしていた。


 視界が霞んだのは、
 意識が遠のいたからだろうか。



「ちょっと、照くん、やめさせてよ!」

 綾子の叫ぶような声が、やけに耳に響いた。