わたしとあなたのありのまま ‥2‥



「せ、せなくん、やめっ……」

 首に巻き付けられた腕に喉元を圧迫されて、巧く声が出せない。
 逃れようと必死でもがいたけれど、私なんかの力が男の子のそれに敵うはずもなくて。


「ほのかから離れろ」

 凄まじい怒りを含んだ声と共に、田所がせなくんの背後からその左肩を掴んだ。
 そうして、乱暴に私から引き剥がす。


「なんで? お前は良くて俺は駄目?
 おかしくね? お前、この子の何?」

 バカにしたように嘲笑混じりに言い、せなくんは蔑んだ視線を田所に向けた。


 田所は何も答えない。
 黙ってただ、せなくんの冷ややかな視線を受け止めていた。

 答えられないのだ。

 だって――
 せなくんの言葉は、攻撃的ではあるけれど至って正論だ。