何度見ても飽きることがない、完璧に整理整頓されているその美しいお顔は、いつものごとく冷ややかに私を見下ろして、

「お前はほんっと、団体行動ができねぇやつだな」

 言って、その口から一つ、ため息をこぼす。


「たった四人で何が団体行動だよ。
 大袈裟だな」

 ブウと膨れて言い返せば、「てめ、口答えすんじゃねぇ」と、大きな右手でムギュウと頬を潰された。
 これもいつものこと。


 綾子と照哉くんは、仲睦まじく手と手で繋がって、そんな私たちに苦笑している。

 いいなぁ、恋人繋ぎ……

 二人はラブラブだから。
 私たちとは違うから。