わたしとあなたのありのまま ‥2‥



 ゆっくりと立ち上がり、田所はせなくんと向かい合った。
 田所の目線の方がせなくんのそれより少しだけ高くなる。


「酔いを……醒ましてた」

 ゆっくりと答える田所の横顔は、酷く冷ややかで。
 目だけで見下ろす様は、まるでせなくんを挑発しているように見える。

 一気に私たちの周囲が不穏な空気に包まれて、恐くて不安でこの場から逃げ出したくなった。



「へぇー。女とイチャつくと酒って抜けんの?
 初めて知った」

 言ってせなくんはその整った顔に嘲笑を浮かべた。

「今度試してみれば?
 相手ならいくらでもいんだろ?」

 田所も薄く笑って返す。