わたしとあなたのありのまま ‥2‥



 田所が私の左肩にかかる髪を右手の甲でフワリとすくった。

 そしてそれは、滑らかな動きで移動し、そっと支えるようにうなじに添えられる。


 クイとそこに、小さくて優しい圧が掛かり、ほんの少し田所の方へ引き寄せられた。

 微かに傾けられた田所の顔がゆっくりと近付いて来て。
 長い両の睫がパサリと下を向くのを、ぼんやり眺めていた。


 瞼に重みを感じて、ゆっくりとそれを落とせば、目の前の田所は暗闇に呑み込まれて消えた。

 宇宙空間を漂っているような、ふわふわした不思議な感覚が心地よかった。



 あっ……と思った。