「いや、俺は聞きたくない。
まだ死にたくねぇし」
すかさず憎たらしい言葉を吐いて、田所は意地悪く笑った。
「ひとのこと、ジャ●アンみたいに言わないでくれる?」
田所の袖を掴んでグラグラ揺すりながら文句を言えば、
「悪い、ほのかはジャ●子だった。
ジャ●子の歌も破壊力すげぇんだっけ?」
と、またふざけて笑う。
プウと膨れていると、田所が不意に真面目くさった顔をするので、心臓がドクンと跳ねた。
そのまま、鼓動はどんどん激しくなる。
何だよ、急に。
「ほのかさぁ……」
私から顔を逸らし、ポツッと落とされた言葉は、暗闇に吸い込まれてすぐに消えた。
けれど、私の胸の中にズッシリとした重みを残して。
何を言われるのだろう、という不安で、たちまち心が押し潰されそうになる。



