わたしとあなたのありのまま ‥2‥



「いや、俺は聞きたくない。
 まだ死にたくねぇし」

 すかさず憎たらしい言葉を吐いて、田所は意地悪く笑った。


「ひとのこと、ジャ●アンみたいに言わないでくれる?」

 田所の袖を掴んでグラグラ揺すりながら文句を言えば、

「悪い、ほのかはジャ●子だった。
 ジャ●子の歌も破壊力すげぇんだっけ?」

 と、またふざけて笑う。


 プウと膨れていると、田所が不意に真面目くさった顔をするので、心臓がドクンと跳ねた。
 そのまま、鼓動はどんどん激しくなる。

 何だよ、急に。


「ほのかさぁ……」

 私から顔を逸らし、ポツッと落とされた言葉は、暗闇に吸い込まれてすぐに消えた。
 けれど、私の胸の中にズッシリとした重みを残して。

 何を言われるのだろう、という不安で、たちまち心が押し潰されそうになる。