わたしとあなたのありのまま ‥2‥



 田所がちっとも帰って来ない。
 出て行った時間がわからないから、何とも言えないけれど。

 随分経ったような気もするし、そうでないような気もするし。

 とにかく、気になって仕方がない。


 もしかしたら、どこぞで眠りこけてしまっているのかも。
 田所なら、充分有り得そうだから不安になる。


 居ても立ってもいられず、私もそっと部屋を抜け出した。



 トイレかな、と思うも、男性トイレを覗く訳にもいかず。
 ウロウロとフロント付近を彷徨って、ふと、入口自動ドアの透明ガラスの向こう側に視線をやれば、そこに探し人の後姿を発見。

 田所は、入口を出てすぐの段差の左端に腰を落としていた。
 かなり深く項垂れているのか、首から先がこちらからは見えなかった。


 私も自動ドアを抜け、ゆっくりと背後から近づき、田所のすぐ隣に腰を落とした。