解けなかった方程式が、突然解けたような、そんな清々しい達成感に満たされた。 田所を好きになったことを、絶対に後悔したりしない。 この先もずっと、私の心を潤わせてくれる、大切な思い出だ。 『ありがとう』って。 最後に伝えれば良かったな。 それだけが、ほんの少し心残りだったり。 「うん、帰ろ。 綾子と帰るの久々じゃん」 鞄を肩に引っ掛けて、思いっきり笑ってみた。 「だね」 と、綾子も顔をくしゃりとさせて、ポカポカした陽だまりのような笑顔を返してくれた。