わたしとあなたのありのまま ‥2‥



 藁をも掴む思いで照哉くんに視線をやれば、照哉くんも困ったような苦笑を浮かべている。

「ままま、仕方ないだろ?
 ほのかちゃんが、どうしても悠斗と二人きりになりたくないってんなら」

 そう来たか。
 さすがは照哉くん。
 こんな風に言われたら、こう答えるしかないじゃない。

「別に、そういう訳じゃないけど」


 最大の強敵は平和主義者の照哉くんであった。
 私としたことが、何たる不覚。


 結局、というかやっぱり、田所と私が同室で。

 部屋の隅っこに、二人の荷物を並べて置き、その傍らに私はそのまましゃがみ込んだ。

「まずは温泉入らないとね。
 その後、皆でトランプしようよ、私持って来たから。
 どこに入れたかなぁ……」

 なんとなく――
 沈黙になるのが怖くて。
 機関銃のようにしゃべり続けながら、鞄の中をまさぐった。