わたしとあなたのありのまま ‥2‥



 私は豚の生姜焼き定食、田所はチーズハンバーグ定食。

「共食いかよ」

 と、からかって笑う田所に、「うるさいよ」と返して膨れる。

 本当に、いつも通り。
 あの、楽しかった日々にタイムスリップでもしたみたいに。


 けれど、心が重い。
 違う、だからこそ重いんだ。


 だって不自然だから。
 こんなの何だかおかしいよ。

 私たちの苦しみは、奇麗さっぱり解決した訳じゃないのに。

 だから不安になる。
 怖くて怖くて仕方がない。


 注文したメニューを運んできて、店員がテーブルの上に手際よく並べた。

「これ、大盛り?」

 気持ち多めに見えなくもないライスに、寂しげな視線を落として田所が小さく呟いた。

「私のあげるよ」

 言って、田所の皿に自分のご飯を半分ぐらい箸で移してやった。