わたしとあなたのありのまま ‥2‥



「ファミレスじゃん!」

 思わず苦情が口から飛び出した。 

「贅沢言ってんじゃねぇわ、バカ」

 田所も負けじと言い返してくる。


 田所に連れられてやって来たのはファミリーレストラン。

 ドリンクバーは、食事と一緒に注文すれば、サービス券提示で180円に――
 ――っておい!


「だってお洒落して来いって言うから」

 買ったばかりの秋物ワンピースをわざわざ着てきたのに。
 この無駄な頑張りをどうしてくれるのだ。


「高級ディナーにご招待!
 とでも思ったか。
 お前ごときにそんな大金つぎ込むかよ。
 ふざけんな」

 その整った美しいお顔をナイフでもブッ刺してメチャクチャにしてやろうか? と思うほど憎ったらしい顔で田所は言った。