悠斗さまは珍しくご満悦。 けれど、こういう時の田所は、何を言っても聞いてくれないから、逆にとんでもなく厄介なのだ。 しぶしぶ田所に従う。 だって、歯向かったところで、無駄だから。 猛反撃を受けるに決まっている。 私がトイレから出ると、数m先の木陰に田所が立っていた。 いつもの不機嫌顔だ。 随分待たせてしまったのかな。 慌てて駆け寄ると、 「てめぇ、誰がおっきい方まで出して来いっつったよ?」 冷ややかに見下ろして、腹立たしげにそう言った。 本当に待たされるのが嫌いなんだから、田所は。