わたしとあなたのありのまま ‥2‥



「キモい声出すなって。
 ツーツーなんだよ、ぜんぶっ」

 言って田所は、意地くそ悪い笑顔を私に向ける。
 けれどすぐフイッと正面を向き直り、



「それ聞いた時、
 すっげぇ嬉しかった」



 ポツリ、と消えそうな声で呟いた。


 いつも通りの不機嫌な横顔。
 少し頬が赤らんで見えるのは、夕焼けのせいだろうか。

 絵に描いたように綺麗だ。
 思わず見とれてしまう。


 今日の田所は妙に素直で、こちらの方が恥ずかしくなってしまう。
 反応に困る。