わたしとあなたのありのまま ‥2‥



 いつもは昇降口で待ち合わせるのに。
 あんなことがあった直後だから、私が先に帰ってしまうとでも思ったのかな。

 私……
 信用されていない?


 教科書やら文具やらを慌てて詰め込んだ鞄を肩に引っ掛け、すぐに田所の元へと小走りで向かった。

「どうしたの?」

 すごく意地悪な質問だと思う。
 でも、聞かずにはいられなかった。

 田所は「ん」としか答えない。

 それ以上、問い詰める気にもなれず、歩き出した田所の背中を見詰めながら、数歩後ろを歩いた。


 スニーカーに履き替え昇降口を出ると、田所は無言のまま私の手を拾い上げ、指の間に田所の指を割りいれるようにして繋いだ。

 普段はそんなことしないのに。
 もしかして……
 機嫌をとっている?